

最近の大学受験は、金銭的にも、労力的にも親の負担は以前とは比べものにならないくらい重くなりました。週刊誌・ビジネス誌が大学受験を特集するお陰で、父親の受験参加も増えて、大学受験は一家の総力戦、ビッグイベントになっています。それだけに、これだけ長期間頑張っだのだから、これだけお金を使っだのだから…と、期待も大きくなります。が、第一志望校にスンナリ進めるのは約3割。多くは受験勉強を始めた当初に思い描いていた学校とはレベル的にも遠い学校に入学することになるのが普通です。また、受験であるからには、一緒に勉強してきた友だちとの間で、普段の成績と受験結果とが逆転することもしばしば起こります。人生をかけて打ち込んできた末のこうした理不尽な結果。『○○くんはA大に受かったのに、うちの子はどうしてB大にしか受からなかったのか』「あれだけやったのに、こんな学校に行くことになろうとは思ってもいなかった」、四六時中こうした思いにさいなまれます。ショックは大きく、中には、知人と顔を合わせるのがいやで外出しない、小学校の卒業式にも出ない、そうしたお母さんも出てきます。
個別指導塾というのは、片手間に副業的な感覚で経営できるものではなく、大変な仕事だという認識の足りない人がいる。そのため、大学時代にちょっと英語を勉強したので、中学生ぐらいなら教えられるだろうと気軽な気持ちで教える。しかし、少しやってみるとなかなかやっかいなことが多いので、五年もたたずにやめてしまうケースがよくある。また、副業として近所の子どもを集めて塾をやる人もいるが、そういう人たちは、何か不都合なことがあると、受験生かいようがさっさとやめてしまう。生活がかかっていないのだから当然かもしれない。このように、生活のかかっていない人が副業的にやる塾では、まともな授業や教育をしていないので、くれぐれも気をつけたいものである。このタイプの塾は、チラシを見るだけでもある程度わかるが、いちばんよいのは、入塾前に責任者と会って話をしてみることだろう。懇談会や個人面談などをしてくれない、授業時間が週一回で一時間程度と少ない、近くの集会所などを使っているので、しょっちゅう曜日や時間が変わる、電話のマナーが悪い(塾の経営者が自分の名前を名乗らない、など)、看板が全く出ていない、受験生に対して進路指導がない……これらに該当する項目が三つ以上あったら、近寄らない方がよいだろう。
英語には日本語に存在しない母音、子音が多い。とくに、日本人にとって難しい子音の発音として、「r」と「l」の区別、「s」と「sh」の区別がある。ためしにTrulyrural「本当に田舎の」という句を発音してみていただきたい。舌を噛みそうになるだろう。音韻体系がかけ離れているということは、単に発音がしづらいというだけではない。聴いたときに認識しづらいということでもある。先にも述べたとおり、人間は生後一年くらいですでに母音を識別する脳の枠組みができ上がるのだという。いくら早期教育だなんだと騒いでも、赤ん坊のときに日本語環境のなかで育てられれば、すでに英語の母語話者よりは英語の音を聞き分けるのが苦手だということになる。これは宿命的なものだ。
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